民主離党の心境つづる 福田衣里子前衆院議員

2012年11月19日 11:00

 民主を離れ、みどりの風に入党を表明した福田衣里子(えりこ)前衆議院議員は自身のブログで、民主党党内の意思決定過程での変質とそのため離党を模索するなかでの解散に、選挙戦と選挙資金を考えれば残れば有利、当選するためには多少の政策変更も仕方ないと思う自分に「議員になる前の私が、そんな自分をみたら、きっと怒られると思う」と、政治家を志した立ち位置を忘れず、「これからも最良と思うことを訴え続けたい」と離党の心情をつづった。

 福田さんは「長年の既得権益と戦い、行き過ぎた市場原理により広げられた格差を是正し、ぼろぼろにされた社会保障を立て直すことが当時の民主党の使命で、実現できたことはたくさんあった」とした。

 そのうえで「月日が経つにつれ、自公政権のころと似た政策、強いものによる強いものの意見だけで政策決定するようになってきていると感じ始めた」とつづった。v
 今年7月には消費税増税に反対し、党員資格停止処分を受け、参議院での消費増税法案修正を求め活動したが力不足でできなかった、という。

 新党で自身の言葉で政策を訴えるなかで、結果、国民から支持されなければ「潔く散ればいい。それが民主主義なのですから」と、背水の陣で、有権者に訴える覚悟を示した。

 福田さんの思いのなかに「本当の政治の力を必要としている人々は、きっと陳情には来たくても来られないし、そもそも声を上げる術など知らないのではないでしょうか」とあり、こうした層の声を国会に届けたいとの姿勢をうかがわせている。(編集担当:森高龍二)