日本人の4割が花粉症に

2011年04月20日 11:00

 ウェザーニューズが今年4月の花粉症調査で全国2万2709人から回答を得た結果、回答者の7.9%が「今年から花粉症になった」と回答し、昨年の調査で日本人の32.2%が花粉症になっていることが分かっているため、「国民の4割が花粉症になっている可能性がでてきた」という。

 これは同社が今年4月7日から10日までの4日間で調査したもので、花粉症でないと答えた人は13.1%にとどまり、花粉症発生時期については、今年からという人が7.9%、昨年からが4.8%、3年以上前からが12.7%、5年以上前からが16.7%、10年以上前からが24.1%、20年以上前からという人が20.7%だった。

 花粉飛散量が多い今年だけに、昨シーズンと比べ、対策はどうかでは、53.3%の人が対策を強化したと回答。

 一方、花粉症の症状について昨シーズンとの比較では63%が「症状が重い」と答え、「軽い」は13.4%、「同じくらい」は23.6%だった。

 症状と対策について、都道府県別に傾向をまとめたデータでは、1日のくしゃみについて回数では青森が一番多く13.3回、2番目が秋田と山形の13.2回、4番が長野の12.8回、5番が福島、長崎の12.7回。最も少ない鳥取、山梨で11.7回だった。

 次いで、鼻をかむ回数では宮城の17.8回、山形の16.6回、青森、岩手の16.5回、長野の16.4回、群馬の16.3回、福島の16回。最も少ない鹿児島、島根で10.9回だった。

 マスクの使用枚数では1日あたり福島が1.3枚、宮城、茨城、埼玉が1.2枚、最も少ない熊本、長崎、香川、山口、広島、岡山、兵庫で0.8枚。

 目薬をさす回数では宮城が3回で最も多く、山形が2.7回、青森、岩手が2.6回、福島、長野が2.4回、栃木、東京、神奈川、和歌山、山口、香川が2.3回。最も少ない徳島、島根で1.5回だった。

 病院に通っている人の割合では東京が最も多く49%。神奈川が48.3%、埼玉が46.2%、栃木、大分が44.6%、三重が44.2%となっていた。最も少ない石川で30.1%と少ないところでもおよそ3人に1人が病院に通っていた。

 調査結果について同社では「くしゃみの回数、目薬をさす回数、鼻をかむ回数は花粉飛散量が昨シーズンより多い傾向にある東北で、他のエリアより増えている傾向のあることが分かった。また、マスク使用回数と病院通いでは関東が多い傾向にあり、花粉症対策については他のエリアに比べ関心がある人が多いのかもしれない」としている。

 また、花粉飛散量以外に花粉症になる要因があるのかどうかを調べた結果、親が花粉症であるという人では74%が「花粉症、たぶん花粉症」と回答しており、他にアレルギーがあるという人の場合も72.5%が「花粉症、たぶん花粉症」と回答していた。

 この結果、同社では「親が花粉症である、または花粉症以外のアレルギーを持っている人はマスクなどの対策を施し、十分な対策を備える必要があるかもしれない。また花粉シーズンが後半戦に入っており、ヒノキ花粉のピークを迎えている。まだまだ油断できません」と対策をしっかりとるよう呼びかけている。
(編集担当:福角忠夫)