積水ハウスは3月7日、平成23年1月期決算を発表した。売上高は1兆4883億6900万円と前の期に比べ10%増加、営業利益は563億5400万円、経常利益は562億7100万円、純利益も304億2100万円となり、平成22年度通期決算は前の期に比べて、いずれも大幅な増収増益となった。
増益増収の主な要因は、環境配慮型住宅の普及促進目的の補助金制度や住宅エコポイント、住宅取得時の生前贈与非課税枠拡大などの政府支援策を背景に、「グリーンファースト戦略」(同社環境配慮型住宅の積極的な拡販)を積極的に展開したことが挙げられる。具体的には業界初となる、太陽光発電システム搭載の戸建住宅販売の年間1万棟オーバーを達成(1万931棟)し、また家庭用燃料電池設置住宅も業界最多棟数(2974棟)となり、グリーンファースト(環境配慮型住宅)は同社の全戸建住宅受注の70.6%を占める結果に繋がった。
また、「グリーンファースト戦略」に加え、「ビー・サイエ」(同社50周年記念商品鉄骨戸建住宅)、木造住宅シャーウッド「ザ・グラヴィス」の新商品発売と、販促イベント「史上最大の住まいの参観日」の効果により受注が順調に推移したことも好材料となった。
尚、平成23年度通期の売上高予想に関しては、前の期に比べ1.5%増の1兆5100億円、最終利益は前の期に比べ11.8%増の340億円とし、年間配当は20円を見込んでいる。