北澤俊美防衛大臣は7日の参議院予算委員会で一川保夫参議院議員(民主党)から世界第2位となった中国の防衛予算について感想を聞かれ「為替レート換算で7兆8000億円になっており、この額には研究開発費は含まれておらず、別になっている」として、中国の防衛費増大を「懸念している」と語った。
また、北澤防衛相は中国が世界の責任ある大国として(防衛費について)透明性を持たせるよう今後とも働きかける姿勢を示した。
チャイナネットによると全国人民代表大会の李肇星(り・ちょうせい)外事委員会主任が中国の2011年国防予算案が前年実績費12.7%増え「約6011億元(約7兆5534億円)であることを明らかにした」としている。
一方、日本は中期防衛力整備計画で平成23年度から27年度の5年間に23兆4900億円の経費をかけ、動的防衛力の構築につとめることにしている。
一川参議院議員は「軍拡競争的なものにならないようにしてほしい」と政府に対し適切な対応を求めた。
(編集担当:福角忠夫)