菅直人総理は 植松恵美子参議院議員(民主党)の質問に答え、アフリカなどでみられる鎌状赤血球症(遺伝性の貧血病)への対応について、政府としてケニアなどに支援を打診し、両国との信頼関係構築につなげていきたい意向を示した。
植松恵美子参議院議員は赤血球の形状が鎌状になり、死亡にもつながる遺伝性のこの病気について、アメリカで日本人によって治療薬が開発された。サトウキビから取れるグルタミンが主な原料で、患者数が400万人といわれており、これに見合うサトウキビ栽培を行うとすると沖縄や離島でのサトウキビ栽培を10倍に、グルタミンの生産量は工場規模で40倍に相当するとして、「国内のサトウキビ栽培の拡充や設備投資につながり、ケニアにとっても治療薬によって助かるなど、両国がウインウインの関係になる」と積極的な働きかけを要請した。
(編集担当:福角忠夫)