日銀総裁と副総裁に対する辞令が安倍晋三総理から21日交付された。交付に立ち会った菅義偉官房長官は新しい日銀総裁ら日銀首脳陣に対し「大胆な金融緩和という政府の基本方針に協調できる最適の3人と思う」と期待を込めた。
また菅官房長官は「新体制の下で、前回の政府と日銀の間での共同声明に基づく、物価安定目標2%を早期に達成できるように金融政策を推し進めていただきたい」と早期達成に期待した。
また政府として「経済財政諮問会議など、日銀としっかり連携をとりながら取り組んでいく」との考えを強調した。
日銀総裁には黒田東彦(くろだ・はるひこ)氏、副総裁には岩田規久男氏と中曽宏氏が就任した。黒田氏は昭和42年3月・東大法卒。4月に大蔵省入り。46年9月にオックスフォード大学経済学研究科修士課程を修了。大臣官房参事官、財務官を経て退官後は内閣官房参与、平成17年2月から今年3月までアジア開発銀行総裁を務めてきた。(編集担当:森高龍二)