政府広報は不十分が64% 内閣府世論調査

2011年01月17日 11:00

 菅総理自ら政府・与党が取り組んでいる政策や活動内容に対する広報活動が十分でなく、国民に伝わっていないのではないかと疑問を呈する中、内閣府の行った「政府広報に関する特別世論調査」でも「政府広報は不十分」とする回答が64%に上ることが分かった。

 また、政府広報でとりあげてほしい内容のベスト3は「国の助成制度や支援制度」(46.1%)「政策の目的を示し、理解を求めるための広報」(45.2%)「国民の間で議論の分かれる問題の論点や検討状況についての広報」(32.6%)だった。

 菅総理にとっては国民に知らせたい部分を国民も知らせてほしいと考えている結果になった。

 調査は昨年11月25日から12月5日までの間に全国の20歳以上の3000人を対象に調査員による個別面接聴取により実施され、1886人から有効回答を得ていた。

 それによると、政府広報を視聴した経験のある人は62.8%と約3人に2人で、37.2%は視聴したことがなかった。

 また、視聴した媒体ではテレビが83.5%と最も多く、新聞が63.5%で続いた。政府広報でとりあげてほしい媒体ではテレビが82%と圧倒的に多く、次いで新聞(56.7%)、インターネット(動画・16.6%、動画以外・15.1%)と続いた。

 政府広報でとりあげてほしい内容では「医療・年金・介護」など最も身近なもので71.3%。次いで、「教育・子育て」(44.1%)「雇用・労働」(42%)「景気・経済対策」(41.8%)と、いずれも4割台と関心の高さが伺われた。
(編集担当:福角忠夫)