石破茂総理は21日、TICAD9(第9回アフリカ開発会議)官民ビジネス対話で日本とアフリカとの関係について「援助から投資ということをキーワードにしたい」と冒頭に強調した。
石破総理は「TICAD9では革新的な課題解決策の共創をテーマにしている。正に日本とアフリカが相互に学び合いながら、アフリカ及び国際社会の課題解決に向け、共に協力していくことを目指している。今朝行われた署名文書の披露式典では300件以上の協力文書が披露された。これほど多くの日本企業がアフリカの未来に向けた協力を約束しており、日本はアフリカの信頼できるパートナーとして、この流れを加速してまいります」とアピールした。
石破総理は「アフリカ連合(AU)指導の下、アフリカ大陸自由貿易圏の取組みが巨大な単一市場の誕生を目指し、進展していることは非常に尊敬に値する」としたうえで「日本としても域内連結性の強化に協力する。例えば、ナカラ回廊開発に関する広域オファー型協力により、国境を越えた地域の物流を強化し、周辺地域の産業振興も併せて促進する」とした。
加えて「産学官による日本・アフリカ間経済連携強化に関する検討委員会の設置、『インド洋・アフリカ経済圏イニシアティブ』を立ち上げていく。日本はアフリカとアフリカ域外の地域をつなぐ、強固な架け橋となりたい」ともアピールした。(編集担当:森高龍二)