パナホームの新商品は150ミリピッチで設計可能な新構法を採用

2011年01月04日 11:00

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陰影のあるシルエットと光触媒の外壁タイルで、邸宅感ある「CASART」の外観。

 パナホーム<1924>は1月2日より、工業化住宅業界では初となる150ミリピッチでプランニングできる新構法を採用した新商品「CASART(カサート)」を、首都圏・関東および愛知県・大阪府の一部で販売を開始した。

 「CASART」に新しく採用された「HS(ハイパースペース)構法」では、通し柱を使用しない鉄骨軸組構造を採用することで、階ごとに柱位置の設定が可能となり、より自由度の高い設計を実現するという。水平モジュールに900ミリのシングルグリッドと150ミリのサブモジュールを併用する「マルチモジュール」によって、間口・奥行き・斜めそれぞれにおいて150ミリピッチで設計することが可能となり、敷地の形状を問わず隣地境界線ぎりぎりまで空間を広げることができる。さらに、天井高も階ごとに2,265ミリ、2,415ミリ、2,565ミリから選んで設定することができるほか、最長950ミリまで張り出し可能な2階オーバーハングも可能となっている。150ミリのサブモジュールの採用は、工業化住宅業界では初めて。同構法では、ビルの耐力壁に用いられる座屈拘束技術を活用した耐力壁「アタックフレーム」を採用することで優れた耐震性能をも実現しており、この技術を戸建住宅に導入したことも工業化住宅においては初めての試みとなる。

 今回の新商品では、この「HS構法」の強みである設計自由度の高さを生かし、外観は、部分平屋やセットバックしたバルコニー、居室のオーバーハング等で奥行きをもたせ、光触媒タイル「キラテック」の全面張りで建物に重厚感と邸宅感を創出。軒下空間を設け、室内と室外をつなげる「エアリー・オープンリビング」など、上質で快適な暮らしを提案している。さらに、建物の優れた断熱性能をベースに、ソーラー発電や高断熱のサッシやガラスを標準装備することで、業界トップレベルの環境性能を実現している。

 同社は、1月2日から全国の展示場で「新春パナホームフェア」を開催中で、「エコアイデアの家」をテーマとした販促活動を全国規模で積極的に展開している