2013年6月期の中間決算において、売上高が前期比4.6%増の2897 億円、営業利益も同8.5%増の187 億円、経常利益に至っては同16.0%増の191億円と大幅増益を達成したドン・キホーテ<7532>。このドン・キホーテが通販市場に本格参入することを発表した。
同社はこれまでも、若い女性を中心に支持を集める付けまつげをはじめ、コスプレ商品やインテリア、ギフトの通販サイトを各々個別に展開していた。それらを統合し、人気の商品を一堂に集めたインターネットサイト「ドン・キホーテ ショッピングモール」を4月1日にオープン。4月30日までは「全品配送料無料」をはじめ、コスプレ商品2000円以上購入者先着100名に「ローズソープ」をスレ前途するなど、各コンテンツに様々な特典も用意されている。当初の取り扱いアイテム数は5000アイテム程度であるが、今後も商品ラインナップを拡充するとのこと。
富士経済のデータによると、2011年の通信販売(物販)市場は、前年比8.4%増の5兆8280億円となり、中でもインターネット通販とモバイル通販が市場拡大を牽引している。2012年も、スマートフォンの普及と利用機会の増加によるインターネット通販、モバイル通販の拡大や、震災の影響を受けた企業の実績回復。前年比7.6%増の6兆2734億円が見込まれている。こうした市場に本格参入するドン・キホーテであるが、これまでもジャンルごとに展開していたとはいえ、完全に出遅れた形といえるであろう。PB商品が充実し、底堅い成長を続けてきた同社にとって、この出遅れが今後の業績にどう影響してくるのであろうか。今後の動向に注目が集まるところであろう。(編集担当:井畑学)