2010年度一般用医薬品市場は6247億円となる見込みで前年度に比べ0.1ポイント減少するとの予測が12日、富士経済から発表された。
そうした中、スイッチOTC市場(1510億円の見込み、前年度比2.4%増)をはじめ便秘薬、整腸薬、止瀉薬を対象とした腸内環境訴求製品市場(338億円、0.9%増)、頻尿・尿もれ改善薬、禁煙補助剤、催眠鎮静剤などの生活改善薬市場(137億円、1.5%増)は微増ながらも市場を拡大するとしている。
これは、富士経済が胃腸薬をはじめ、その他消化器官用薬、眼科用薬、外皮用薬、消毒薬、感冒関連用薬、その他精神神経用薬、泌尿器官用薬、歯科口腔用薬、その他医薬品、ドリンク剤、ビタミン剤、その他保健薬、循環器・血液用薬、漢方薬の15分野73品目を対象に今年6月から8月までの間に、同社専門調査員が調査対象企業と関連企業・団体等へヒアリングするとともに、薬事工業生産動態統計、有価証券報告書、その他関連公表データを併用して分析した。
それによると、一般用医薬品市場は2010年度見込み額で6247億円規模になるとしており、73品目市場からリスク区分外とされたOTC検査薬市場を除いたリスク分類別市場は、総額で6231億円規模になる見込みとしている。
このうち、第1類は2009年度より12億円増加し、311億円規模に。また、第2類も9億円増加し、4012億円になると予測。一方、第3類は25億円減少して1908億円になるとみている。
(編集担当:福角やすえ)