4人に3人節水 最大理由は家計 政府世論調査

2010年10月25日 11:00

 政府の節水に対する特別世論調査で、およそ4人に3人(77.4%)が節水していることが分かった。昭和61年8月の調査では、節水している人は51.2%だったことから、26.2ポイント、節水する人が増えていた。

 調査は今年9月9日から19日までの間で、全国の20歳以上の男女3000人を対象に調査員の個別面接により行われ、1941人から有効回答を得た。

 節水している人(1503人)にその内容を尋ねた結果では、蛇口をこまめに閉め、シャワーはこまめに止めているという人が80.7%と最も多く、洗濯物をまとめ洗いする(56.5%)、風呂の残り湯を洗濯に利用する(52.7%)、トイレで大小のレバーを使い分ける(50.4)、風呂の水の入れすぎに注意している(50.1%)という人が多かった。

 食器は流し洗いでなく、ため洗いしている(33.4%)、食器の油汚れを紙で拭きとっている(34.5%)といった人も3人に1人いた。

 節水の必要性については、家計の支出を減らすため、と経済的理由をあげた人が65%と最も多く、気候変動などで将来、水不足になることも考えられることを理由にした人も48.2%あった。

 また、節水推進の有効施策については、節水機器購入に補助金やエコポイントなどの助成を行うというものが45.8%で最も多かった。啓発や教育を実施することをあげた人も43.5%あった。節水による経済的メリットが実感できるように水道料金制度を工夫するという項目にも41.6%が支持していた。
(編集担当:福角忠夫)