馬淵澄夫国土交通大臣は19日、解散を決定している財団法人・道路保全技術センター(本部・東京都港区西新橋)の具体的な解散時期について「今年度中に解散の時期を決定、数ヶ月で(正式に)解散するということは明確に示しているところだが、実質、年度内に解散といった方向感を持っている」と年度内での解散に向けた準備を進めていることを明確にした。
また、解散にあたり「職員の再就職には全力で取り組むよう指示している」と就職の確保にも配慮していることを語った。
このほか、馬淵大臣は「道路保全技術センターが平成20年度に行った路面下空洞調査につき、平成21年度の再調査や検証に要した費用(約1.1億円)について「これについては損害賠償請求をし、既に(同法人から)支払いが完了している」とし、「平成22年度分(約2.6億円)についても額が確定次第請求する」とした。
道路保全技術センターは平成2年11月に道路保全技術にかかわる調査研究と開発、指導を目的に発足。全国に8支部を設けるなどし、活動してきたが、道路面下空洞調査のずさんさが明るみになり、前原誠司氏が国土交通大臣を務めていた昨年11月、大臣自ら「3年以内のセンター解散」を表明。その後、解散に向けて業務の整理や職員の削減にあたっていた。
(編集担当:福角忠夫)