積水ハウス、ワシントンD.C.近郊で大規模不動産開発

2010年10月14日 11:00

  積水ハウス<1928>は13日、現地の有力不動産開発・住宅建設会社ミラー・アンド・スミス社と共同で、ワシントンD.C.近郊の大規模複合開発事業「ワン・ラウドウン(One Loudoun)」プロジェクトを開始すると発表した。

 「ワン・ラウドウン」プロジェクト(バージニア州ラウドウン郡)では、ワシントンD.C.の北西約40km、ダレス国際空港から4.8kmの場所に位置する総面積1,265,534㎡の敷地内に、住居1,040戸のほか、商業施設やオフィス、ホテル等の建設が予定されている複合都市開発事業。同プロジェクトには、世界との通商や国内投資を促進する舞台として期待される複合オフィスビル「ワールド・トレード・センター・ダレス国際空港」の建設も予定されている。

 ワシントンD.C.周辺のエリアは米国で第4位の経済規模を誇り、新規の就労人口が国内で最も増加しているなど、住環境整備への需要も多く見込まれる。同プロジェクトにおいて積水ハウスは、日本国内で培ってきた環境配慮型のまちなみづくりの多くの実績を踏まえ、米国内の環境配慮型複合都市開発に参画する意向だ。

 同社は先月にもヒューストン郊外の宅地開発プロジェクトを発表したばかり。米国内の不動産・住宅需要が回復しつつある中、日本の最大手住宅メーカーと現地デベロッパーが環境を生かしたまちづくりでパートナーシップを組みたいという動きはこれからも注目されるところだ。
(編集担当:上地智)