ヤマハ発、業務専用モデルの電動アシスト自転車2機種を発売

2010年09月30日 11:00

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ヤマハ発動機は、業務専用設計の電動アシスト自転車PASシリーズに、スタッガードフレームを用いた「PAS GEAR-S」を新たにラインナップに追加し、9月29日より発売する。

 ヤマハ発動機<7272>は、業務専用設計の電動アシスト自転車PASシリーズに、スタッガードフレームを用いた「PAS GEAR-S」を新たにラインナップに追加。さらに、U字フレームを採用した業務専用の従来モデル「PAS GEAR」を「PAS GEAR-U」へと名称変更し、これら2種類を2010年モデルとして9月29日より発売する。

 近年、電動アシスト自転車市場は堅調な伸びをみせており、2009年の年間総需要は36万台を突破している。特にここ最近は、環境意識の高まりや燃料費の高騰などにより、個人利用にとどまらず、業務用としても多く利用されるようになってきている。そうした背景の中、1993年に登場以来、人間感覚を最優先するという開発当初の理念を受け継ぎながら小型軽量化やバッテリー性能を向上させてきた「PAS」は、既に1999年には、配達や営業、訪問・巡回などの業務専用モデルを市場に投入し、その後も着実に利用率を高めている。

 この業務利用の専用設計モデルであるPAS GEARシリーズは、パワフルなアシスト力と高い積載性、耐久性、使い勝手を追求したモデル。主な特徴としては、従来から信頼性に定評のあるアルミ製ケースのドライブユニットとPASシリーズ最大容量の8.1Ahリチウムバッテリーの組み合わせに加え、今回新たに内装3段変速機と全域でパワフルなアシスト制御を可能にする同社独自の機構「S.P.E.C3」を採用しているところだ。

 また、駆動系パーツの耐久性を高めるなど、業務用でのハード使用にも耐え得る走行性能を実現。さらに、大型フロントバスケット、取っ手を左右に標準装備としたリヤキャリアを採用するなど、細やかな配慮が施されている。

 同社は今後も、多様化するニーズに応えるべく、様々なタイプの電動アシスト自転車を開発・販売し、さらなる販売拡大を狙う構えだ。
(編集担当:宮園奈美)