薬のPTP包装シートの誤飲に注意呼びかけ

2010年09月24日 11:00

 薬をPTP包装ごと飲み込んでしまい、喉や食道などを傷つけるケースが高齢者に目立っている、として国民生活センターがPTP包装シートを1錠ずつに切ってしまわないよう注意を呼びかけている。切ってしまうと誤飲のもとになりかねかいからだ。

 国民生活センターによると、現在、薬の包装はプラスチックにアルミなどを貼り付けたPTP包装シートが主流になっており、1錠単位に切り離してしまった薬を誤ってPTP包装のまま飲み込んでしまうと自ら取り出すことが難しく、X線写真に写りにくいため、内視鏡で取り出すことになり、患者の身体的負担も大きいという。このため、こうした事故を未然に防ぐことが何より大事としている。

 同センターにはこうした事故が危害情報システムに86件寄せられている。具体例では、「処方された薬を包装ごと飲みこんでしまい、喉が痛く救急車で病院に行ったが、喉仏の裏側に薬が引っかかってレントゲンでは見つからず、数時間かけ内視鏡で取り出した」というものや「貧血検査のため内視鏡を飲んだところ、十二指腸球部にPTP包装が刺さっていた。取り出したが穿孔(せんこう)しており、手術した」というものがあった。

 このため、センターでは業界にも「誤飲の危険性と誤飲防止のため、PTP包装を1錠ずつに切らない・割らないなどの啓発をさらに努めてほしい。特に、消費者に薬を渡す窓口での徹底した注意喚起が望まれる」と事故防止への協力を求めている。
(編集担当:福角忠夫)