沖縄カヌチャリゾートが「EC-03」導入、国内リゾート施設では初

2010年09月21日 11:00

k100917_043_1

沖縄本島北東部の海岸沿いに位置し、約80万坪もの広大の敷地面積を誇る本格的長期滞在型リゾート施設「カヌチャリゾート」。世界一優しいリゾートを目指して、環境保全活動も積極的に推進している。(写真提供:株式会社カヌチャベイリゾート)

 沖縄本島北東部の海岸沿いに、豊かな大自然を背景とした約80万坪もの広大の敷地面積を誇る本格的長期滞在型リゾート施設「カヌチャリゾート」を運営する株式会社カヌチャベイリゾートは、住友三井オートサービスとのリース契約締結により、ヤマハ発動機 <7272>のEVバイク「EC-03(イーシーゼロスリー)」を敷地内でのレジャー車両として10月1日より導入するという。EC-03が国内リゾート施設導入されるのは、今回が初めてとなる。

 カヌチャリゾートは、総客室数315室のリゾートホテルをはじめ、チャンピオンコースとしても知られるゴルフコース、さらには100余りのヴィラ群が点在するなど、子供からシニアまでが楽しめるアクティビティが充実しており、毎年多くの人が訪れる沖縄屈指の高級リゾート施設。創業以来、世界一優しいリゾートを目指して「環境×観光×健康」というキーワードのもと、環境保全活動も積極的に推進している。今回は、訪れたゲストにより快適な時間を過ごしてもらうことを目的とし、敷地内をより静かに移動でき、しかも環境にも配慮できるという理由から、今年の7月に発表されたばかりのヤマハ発動機のEVバイク「EC-03」を他に先駆けいち早く導入することを決定した。本年度は、敷地内にある施設間で、ゲストが移動するためのレジャー車両として2台導入される予定だが、今後は、現在ガソリンバイクやガソリンゴルフカーを利用しているスタッフの移動用ツールとしても、このEVバイクの導入を検討しているという。

 カヌチャベイリゾート企画総務部の中嶋氏は、今回「EC-03」を導入した経緯に関して、「おもてなしという言葉をよく使われますが、我々はゲストに対してのおもてなしはもちろんのこと、自然に対してもしっかりとしたおもてなしをすることが大切だと考えております。その考えを実行するためにも、環境に優しく、しかも静かで快適に移動できるEVバイクは大変に有意義なものになると思い、当施設内でのレジャー車両として導入することにしました。周りの美しい自然を保ち、静かでリラックスできる環境を整えることで、ゲストの皆様にご満足していただける究極のおもてなしができるものと確信しております」と語った。

 「EC-03」は、家庭用のアース付き100Vコンセントから充電可能で、優れた最新技術による高い環境性能を誇り、次世代の交通手段のスタンダードとなることが期待されている注目のエコバイクだ。今後も、全国各地の自治体をはじめ、金融機関や民間施設などへの導入も検討段階にあり、将来的な普及に向けて俄に動き始めている。今回、沖縄の高級リゾート施設で導入されることがひとつのきっかけとなり、ゲストを媒体として波及効果が徐々に広がり、EVバイクの普及、さらには地球温暖化の防止につながっていくことが期待される。
(編集担当:北尾準)