東京都が昨年度に実施した健康食品試買調査の結果、購入した150品目のうち、86%にあたる129品目に法令違反か違反の疑いのあることが分かった。
これは都内の健康食品売り場やスポーツ用品店など94事業者から105品目を、また、インターネットなど通信販売を利用して43業者から45品目の健康食品を購入し、調べたもの。
その結果、店舗購入の105品目のうち87品目で、通販の45品目のうち42品目で法令違反か違反の疑いが出た、としている。
129品目の中で、最も多かったのは「ダイエット効果」をうたった製品群で26品目。次いで健康茶(ダイエット効果が目的と思われるお茶を除く)で14品目、関節機能の維持や改善で14品目、美白・美容・美肌や視力回復では、それぞれ10品目の試買品の全てが法令違反か違反の疑いのあるものだった。また、記憶障害の改善・認知症予防でも7品目中、7品目が法令違反か違反の疑いがあるとされた。
抵触する法令では薬事法が57件、健康増進法が98件、JAS法が70件、食品衛生法が17件、景品表示法が31件だった。
(編集担当:福角忠夫)