2年連続で3%以上の伸び 未上場スーパー売上

2010年08月30日 11:00

 帝国データバンクが地場で活躍する年間売上高200億円以上の未上場スーパー129社の売上高動向調査を行った結果、総売上高が2年連続して、3%以上の伸びを見せていることが分かった。住民生活に溶け込んだ地域密着型の商品構成、店舗展開に地場の強みが伺える。

 一方で、1000万円以上の負債を抱えたスーパーの倒産件数は今年1月から7月までの間に36件あり、昨年同期に比べ12件の増と「今後も目が離せない状況が続く」(帝国データバンク)と慎重な分析を行っている。

 帝国データバンクによると、129社の2009年度の総売上高は7兆8984億2600万円と、2008年度(7兆6598億500万円)に比べ3.12%伸びた。2008年度は対前年度伸び3.06%だったことから、百貨店業界など小売業界の売上が縮小する中で、2年連続の増と地場スーパーの健闘ぶりが伺えた。

 特に、129社のうち、前年比10%以上の伸びを示したスーパーが11社あり、このうち4社は20%を超えていた。

 売上高が最も多かったのは大阪市内に本店を置くマイカルで5671億8300万円、次いで、福島県郡山市内に本店を置くヨークベニマル(3487億3500万円)、3位はベイシア(前橋市、2742億1600万円)、4位に万代(東大阪市、2437億円)、5位に東急ストア(2347億300万円)が続いた。
(編集担当:福角忠夫)