11月5日、アース製薬<4985>が第3四半期決算を発表した。売上高は前年同期比8.1%増の1050億1200万円となったものの、営業利益は前年同期比12.2%減の111億1100万円、経常利益も同11.3%減の115億2900万円、四半期純利益同17.3%減の60億5600万円となった。
主要顧客層である食品業界や医薬品業界における、高品質な衛生管理サービスに対するニーズの高まりを受け、総合環境衛生事業の売上高が前年同期比3.2%増の134億7800万円となった。しかし、同社の主力であり、3月から8月に売上が偏る殺虫剤部門が前年を1.5%下回ったことや、バスクリンの買収により発生したのれんの償却費8億4600万円の計上などにより、営業利益・経常利益・四半期純利益ともに前年同期比減となった。
バスロマン・保湿入浴液ウルモアが順調に売上を伸ばしたことに加え、子会社化したバスクリンの入浴剤が売上に寄与したことで、売上高80億2600万円と前年同期比124.6%増を記録した入浴剤分野。冬に向け、この分野の売り上げ増を見込んでか、利益面では大幅な前年度割れをしたが、通期での業績予想は据え置いている。