インテリジェンスが今年3月、北海道、首都圏(東京、神奈川、千葉、埼玉)、東海(愛知)、関西(大阪、京都、兵庫、滋賀)、九州(福岡)在住で1年以内に非正規雇用に就業した15歳から34歳までの男女、7071人を対象に「アルバイトやパートで働く理由」逆に「辞めた理由」をアンケートした結果、働き始めた理由の第1は、「生活費を補いたかった」の50.3%。次いで「趣味に使うお金が欲しかったから」が39.2%、「貯金を増やしたかったので」が36.2%だった。
インテリジェンスでは、前年調査に比べ、「生活費を補いたかった」という回答が7.4ポイント増加しており、「生活費のために働く人は依然増加傾向という厳しい結果になった」としている。
一方、過去1年間にアルバイトやパートに就業したものの、辞めた経験のある人に、辞めた理由を尋ねた回答では「店長や社員の人の雰囲気が悪いから」が23.8%で最多。次いで「楽でない・疲れる仕事だから」が15.9%、「給与が低いから」が13.8%。「給与が低いから」という理由は前年に比べ、2.3ポイント減少しており、インテリジェンスでは「給料よりも仕事内容が辞めるきっかけになる傾向がみられる」としている。
an編集長の奥山真氏は、今回の調査結果について「生活費を稼ぐ必要に迫られて働く人も多い。一方で仕事内容や趣味の時間を重視して働く人も増加傾向にあり、景気の緩やかな回復を受け、少しずつ求職者の働く意識に変化が見受けられる」としている。