仙谷由人内閣官房長官は25日、口蹄疫問題で患畜と疑似患畜のすべての殺処分、埋却が終了したことを受け「非常な悪天候の中で、必死のご努力を続けて来られた地元関係者の皆さん方に心から敬意を表したい」と語るとともに、「ここ6日間、新たな患畜が発生してないことは良い兆候だ。封じ込めが出来つつあるのではないか」との考えを述べ、今後についてはワクチン接種家畜の処分について「早急に行い、最終的な危機の脱却を実現することが必要」とした。
この日、仙谷官房長官は「患畜と疑似患畜は累計で20万頭(牛が4万頭、豚が16万頭)すべてが殺処分、埋却されたと報告を受けた。ワクチン接種家畜の処分についても5万頭は処分済みだが、残りの3万頭(牛が2万頭、豚が1万頭)についても早期に処分を」との思いを語り、「引き続き緊張感を持って政府一丸となって県市町村と連携しつつ、この危機の脱却に向け取り組んでいきたい」と語った。
農林水産省は前日の24日「口蹄疫の疑似患畜(19万9293頭)全ての殺処分と体の埋却が完了した。今後、宮崎県とともに、ワクチン接種家畜の殺処分・埋却を的確かつ迅速に実施したい」と経過について発表していた。
(編集担当:福角忠夫)