住友電気工業 <5802 > と住友電工ネットワークスは、ビル内の既設のテレビ共聴用同軸ケーブルを利用して、高速で安定したネットワーク環境を構築できる高速同軸モデムの新型機「MC3000シリーズ」を開発。本年10月からの販売を予定している。
高速同軸モデムは、高速電力線通信技術を応用し、既設のテレビ共聴用同軸ケーブルを用いて高速通信を実現するモデム。住友電工が2007年9月に販売を開始した高速同軸モデムACLCは、LAN配線が困難な既築の建物でも低コストかつ短工期で導入が可能なことから、これまでホテル、病院、学校、集合住宅向けに多数採用されてきた。
今回、新たにACLCのラインアップに追加する「MC3000シリーズ」は特に通信事業者・CATV事業者が提供する集合住宅向けトリプルプレイサービスを念頭に置いて開発した製品。主な特長としては高度な通信機能の実装、モデム設置作業時の利便性の向上などが挙げられる。
今後は主に集合住宅向けにFTTHサービスを展開しているシステムインテグレータへ販売していく予定だ。なお、本製品はオープン価格としており、2012年までに10万台の販売を目標としている。
(編集担当:宮園奈美)