塩野義製薬<4507>は2日、平成25年3月期第2四半期の連結決算を発表した。売上高は137,322百万円(前年同期比10.7%増)、営業利益26,106百万円(前年同期比43.1%増)、経常利益25,095百万円(前年同期比36.2%増)となり、四半期純利益は14,863百万円(前年同期比81.2%増)となっている。
当第2四半期連結累計期間の国内医薬品業界においては、平成24年4月に業界平均6%の薬価改定が施行され、市場環境はますます厳しくなった。また、海外においても革新的な新薬を生み出さなければ生き残れない状況にあるのが現状だ。
そのような状況下、同社の売上面は、医療用医薬品において、戦略品の薬価改定の減少分をカバーし1.2%の増となっている。また、米国子会社のシオノギINC.の売上高においても引き続き安定的に推移しており、多大な売上控除を計上した前年同期から大きく改善。中国子会社のC&Oファーマシューティカルテクノロジー ホールディングス Ltd.(以下C&O社)も連結売上高に寄与している。一方、ロイヤリティー収入は減少となり、全体の売上高は前年同期に比べ増加となった。
一方、利益面においては、薬価改定による医療用医薬品の収益性の悪化やロイヤリティー収入の減少などのネガティブ要素もあったが、シオノギINC.の前年同期からの大幅改善に加え、減価償却方法の変更による原価低減要素もあり、売上総利益は増加となった。また、販売費及び一般管理費については4.1%の増加にとどめられたため、営業利益、経常利益は増加となり、四半期純利益は前年同期にシオノギINC.における特別損失の発生もあったことから、大幅増益となっている。