日本 食料自給率 カロリーベースで1%上昇

2010年06月07日 11:00

 農林水産省が都道府県別平成20年度食料自給率を試算した結果、カロリーベースで全国の食料自給率が前年度に比べ1ポイント上昇し、41%になったことが分かった。

 前年度より自給率が向上したのは29道県、自給率が低下したのは3県、前年度と変わらなかったのは15都府県だった。

 試算は同省が食料需給表をはじめ作物統計、生産農業所得統計などを基に行っているもので、食料自給率向上に役立ててもらおうと算出している。

 それによると、都道府県の中で自給率が100%を超えているのは(20年度概算ベースで)北海道(211)のほか、秋田(176)山形(133)青森(121)佐賀(107)岩手(106)の1道5県。自給率が3%を割っているのは、東京(1)大阪(2)神奈川(3)の1道1府1県だった。

 カロリー算出方法については「分母となる1人1日当たり供給熱量は全国の1人1日当たりの供給熱量(平成20年度は2473キロカロリー)と同じとして計算。分子となる1人1日当たりの各都道府県産熱量は品目ごとに全国の国産供給熱量を当該県の生産量に応じて按分して、全品目を合計し、これを当該県の人口で割っている」(農水省)。