日立、大学向けポータルシステム「UNIPROVE/PT」を提供開始

2010年06月03日 11:00

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「UNIPROVE/PT」は、学生や教職員が時間割やウェブ履修登録などの授業関連サービスや、就職および求人情報といった学内のさまざまなシステムで提供されているサービスにアクセスできるポータルシステムを構築する。

 日立製作所 <6501> は、大学向け情報システムソリューション「IT Solution for Campus」に、学内システム上の情報やサービスへ簡単にナビゲートできる「コンシェルジュ」機能を搭載した大学向けポータルシステム「UNIPROVE/PT」をラインアップに加え、2010年6月2日より提供を開始する。

 近年、大学では経営基盤強化に向け、学生サービスの充実や教職員の業務効率向上をめざし、ITを活用した取組みが実施されている。一方で、学内のシステムが充実し、大学生活におけるさまざまな情報の所在やシステムの使い方が複雑になるほど、効率よく情報にアクセスするためのポータルシステム構築へのニーズが高まっていた。

 しかし、従来のポータルシステムでは、システム名や各部署へのリンクを羅列表示するだけのものが多く、情報が探しにくいというデメリットがあった。また、ポータルサイトに他システムの情報を表示する場合には、情報をコピーする必要があり、システムの間で情報を二重管理するといった運用管理面での課題もあったという。

 今回、日立が提供を開始する「UNIPROVE/PT」では、ポータルの基本的な機能に加え、ナビゲート機能「コンシェルジュ」により、学内ユーザーを容易に必要な情報に導くなど、学生向けのサービスの利便性が向上。また、「UNIPROVE/PT」は、SOAに基づいて構築するため、既存システムとポータルシステム間でデータを二重に持つことなく、既存システムの更新情報をタイムリーに取得し表示することができる。学籍や履修管理を行う学務情報システムで管理している情報の更新も、ポータルサイトの時間割に自動的に反映できるなど、システムを運用管理する職員の作業負荷を軽減。業務効率の向上に繋がるという。

 なお、「UNIPROVE/PT」ならびに大学向け情報システムソリューション「IT Solution for Campus」は、2010年6月18日に日立ハーモニアス・コンピテンス・センターで開催される「日立文教セミナー2010」で紹介される予定だ。
(編集担当:宮園奈美)