大人も使える? 子ども向けタブレット日本トイザらスから発売

2013年04月24日 17:10

 2012年9月にアメリカで発売され、わずか数ヶ月のうちに25万台以上を販売して話題となった、子ども向けのタブレット「MEEP!」が、いよいよ日本でも発売される。「MEEP!」はすでに世界14ヶ国で展開されており、15ヶ国目となる日本では日本トイザらスが取り扱い、4月26日から1万4999円で発売される。

 「MEEP!」は、アメリカのオレゴン・サイエンティフィック社製の、子ども向けタブレット。子ども向けとはいえ、あなどるなかれ。OSにAndroid 4.0、CPUに1GHzのCortex-A8を搭載する本格的なタブレットなのだ。大きさは縦149×横219×厚さ28mm。重さは450g。ディスプレイは、大人向けタブレットでも人気の7インチサイズで、解像度は800×480ピクセル。タッチスクリーンは静電容量式ではなく、電子書籍などで使用されることの多いNeonode社zForceの赤外線方式を採用しており、コストダウンを図っている。

 また、512MBのメモリと、4GBの内部ストレージを搭載。インターフェースはMicroSDHCスロット×1、miniUSB×1、miniHDMI×1、3.5mmヘッドホン出力、およびマイク入力端子を備え、無線LANは802.11b/g/nに対応。30万画素のカメラ機能まで備えている。本体はプラスチック製だが、それを保護するためのシリコン製カバーが付属されており、子ども向けらしい明るくてポップな色合いの、オレンジ、ピンク、ブルーの3色が用意されている。

 「MEEP!」は、ネットを通じて子どもたちに世界を広げてもらうことを重視して考えられており、保護者が子どもの利用状況を管理できるペアレンタルコントロール機能を備えながらも、専用の「MEEP!Store」や「Google Play」からアプリのダウンロードや、自由な検索もできるようにするなど、子どもたちの知的好奇心を妨げないように配慮されている。定番のAngry Birdsをはじめ、さまざまなゲームアプリや動画、音楽などが無料でダウンロード可能となっているほか、今回、日本市場で発売される「MEEP!」には、独自ブラウザとは別に「Yahoo!きっず」メニューが追加でプリインストールされている。どうやら、日本の子どもたちのインターネットの入り口としては最適なサイトだという選択らしい。

 欧米では、すでに子ども向けのタブレットが一つの市場として確立され、今後もますます拡大しそうな動きを見せている。日本では意外にも子ども専用のタブレットはこの「MEEP!」が初めての商品となり、関連業界からの注目度も高い。

 もちろん、「子ども向け」とはされているものの、大人が使ってはいけないわけではない。

 全体的なスペックを考えると、さすがに最新モデルの一般のタブレットには遠く及ばないものの、それでも一年前ぐらいのモデルと同等程度の性能はあるので、大人でも充分使えそうだ。むしろ、子ども向けに開発されている分、耐久性や可愛らしさという面では、一般のタブレットよりも優れているだろう。「大人向け」タブレットの、無機質な感じがどうも好きになれないという人には、実はお勧めかもしれない。(編集担当:藤原伊織)