タブレットを活用した新時代の料理レッスンスタイルとは

2013年04月23日 20:47

 今の時代、男性が台所に入ることは決して珍しくはない。それどころか、積極的に料理をする男性が増えており、男性に求める理想として「料理ができる」という要素をあげる女性も少なくないようだ。さらに、ここ最近では、会社をリタイヤした後、料理教室に通う中高年男性が増えているという。

 そんな中、NTTドコモ<9437>(以下ドコモ)、ABC Cooking Studio(以下ABC)、NTTアイティ、インセクト・マイクロエージェンシー(以下インセクト)は、ABCの「ABC Cooking Studio plus international」(六本木・東京ミッドタウン)や男性向け料理スタジオ「ABC Cooking Studio +m」において、タブレットを活用した新たなレッスンスタイルの実現に向けた共同実験を、4月24日から9月30日までの期間で実施するという。

 今回の試みは、タブレットを使用し、参加者にABCが実験用に制作したレッスン用映像を視聴してもらい、自分のペースに合わせて料理を学んでもらおうというものだが、実験の目的は、タブレットを活用した新たな料理スタイルの事業性と有用性の検証にあるようだ。

 具体的には、ジェスチャーコントロール技術を利用し、料理中手が離せない状況でもタブレットに触れずにデジタルコンテンツの操作するユーザーインターフェースの開発・検証や、さらにはNTTアイティのひかりサイネージを利用して遠隔地の料理スタジオや自宅へレッスン映像等のデジタルコンテンツの配信・運用の検証を行っていく。

 タブレット端末の急速な普及により、教室などに行かなくても、自宅で気軽にレッスンで受けるというスタイルがより身近になってきた。ドコモでは、料理の分野においてもタブレットを活用した新たなレッスンスタイルの実現することで、調理技術の習得が高いハードルとなる海外においてもスピーディーな店舗拡大が見込め、日本が誇る食文化などの料理レッスン事業のグローバルな展開も可能になるとしている。

 今回の実験に参加している各社は、今後もそれぞれの得意分野を生かしながら協力し合い、食文化に関する新たなサービスの提供について検討していく方針のようだ。(編集担当:北尾準)