全日本空輸<9202> は31日、平成25年3月期第2四半期の連結決算を発表した。売上高は753,213百万円(前年同期比6.9%増)、営業利益は75,304百万円(前年同期比50.2%増)、経常利益は63,408百万円(前年同期比68.7%増)となり、四半期純利益は36,930百万円(前年同期比61.6%増)となっている。
当第2四半期連結累計期間のわが国経済は、引き続き底堅さも見られるが、このところ弱めの動きとなっている。先行きについては、復興需要が引き続き見込まれる一方で、欧州や中国等、対外経済環境を巡る不確実性が高い状況において景気が下押しされるリスクが存在しているという。また航空業界においては、日本をベースとしたLCC(ローコストキャリア)が本格的に事業を開始し、競争環境にも変化が生じ始めている。
このような状況下、同社の国内線はビジネス需要が引き続き堅調に推移していることに加え、前年第1四半期において震災の影響を大きく受けたプレジャー需要も上半期を通じて堅調に推移。また、国際線もビジネス需要はもとより、プレジャー需要については特にゴールデンウィーク期間やお盆時期は堅調に推移、なかでも昨年震災の影響を大きく受けた訪日需要は着実に回復するなど、好調を期した結果、売上高はもちろん、営業利益に関しては過去最高益を記録している。
尚、通期での見通しは沖縄県・尖閣諸島をめぐる中国との対立や、島根県・竹島の領有権をめぐる韓国との問題の影響で100億円程度、売り上げが減少することを予測し売上高を下方修正