首相 夏に後期高齢者医療見直しで新制度の骨格

2010年05月17日 11:00

 鳩山由紀夫首相は後期高齢者医療制度に変わる新たな制度について「今年夏を目途に新制度の基本骨格を明らかにした上で、関係法案を作成し、来年の通常国会に提出する」との意向を木村太郎衆議院議員の質問に答え、明確にした。

 首相は、新制度について(1)後期高齢者医療制度は廃止する(2)地域保険としての一元的運用の第一段階として、高齢者のための新たな制度を構築する(3)後期高齢者医療制度の年齢で区分するという問題を解消する制度とする(4)市町村国保などの負担増に十分配慮する(5)高齢者の保険料が急増したり、不公平なものにならないようにする(6)市町村国保の広域化につながる見直しを行うを原則として「現在、厚生労働大臣の主宰する高齢者医療制度改革会議において、新たな制度について検討を進めている」と説明。

 後期高齢者医療制度については「平成2012年度末を目途に廃止することとしている」とした。
(編集担当:福角忠夫)