藤井裕久財務大臣は今年度の新規国債発行額が税収を上回る事態になったことを受け、8日、「(こうした)異例の事態は終戦直後、1946年度(昭和21年度)以来のことであり、我が国の財政はきわめて深刻な状況にある」と語るとともに、「これから2010年度予算編成作業が本格化してまいりますが、各大臣におかれましては改めて査定大臣としての意識を持って、経費の見直し等に取り組んで頂きますようお願いします」と歳出削減に一層の努力を求める考えを示した。
藤井財務大臣によると、税収は今年度当初見込みより9兆2000億円少ない36兆9000億円にとどまる見通しで、新規国債発行額は53兆5000億円と過去最大規模になる、としている。
(編集担当:福角忠夫)