石破茂農林水産大臣は同省ホームページを通して、国民に対し、大臣として最後の挨拶を9月15日に行った。石破大臣は冒頭に「政治生活も24年目になるが、(この1年、農林水産大臣として)充実した1年を過ごさせて頂きました」とまず、感謝の意を表した。
そして、石破大臣は「この1年は事故米の問題から始まったが、基本は、行政が国民一人一人に対し、共感を得、納得頂けるものか、どうか。霞ヶ関で決めるのではなく、(例えて、農業政策であれば)生産現場から食卓まで食にかかる全ての人たちに共感を持って頂けるかどうかが大事」と国民に軸足を置いた行政の大切さを強調した。
「(立場として)野党になるが、新政府が国民のためになる農林水産行政を行えるよう、できるだけの手助けはしていきたい」と語り、野党して敵対するのでなく、国民の視点で政策を捉え、良策には協力していく姿勢を示した。
また、石破大臣は「日本の農林水産業には限りない可能性がある。(自然環境についても)土、光、水、気温など、世界で一番恵まれた条件を備えている」として、有効活用を提唱するとともに、農林水産業を中心として、内需型の経済振興についても、その必要を語った。あいさつには、爽やかさが感じられた。
((編集担当:福角忠夫)