東京ガス <9531> 、「第3回キッズデザイン賞」で3部門が受賞

2009年07月15日 11:00

 東京ガス <9531> は、キッズデザイン協議会が主催する「第3回キッズデザイン賞」において、2部門で受賞。また、同社の都市生活研究所である風呂文化研究会としても1部門で受賞を果たした。

 「キッズデザイン賞」とは、子どもの健やかな成長発達ができる社会作りを目指し設立されたNPO法人「キッズデザイン協議会」が主催する、子どもたちの安全・安心に貢献するデザイン、創造性と未来を拓くデザイン、そして、子どもたちを産み育てやすいデザインの顕彰制度。子ども向けの製品・サービスに限らず、大人向けでありながら、子ども目線を持った良質な商品や施設、プログラム、調査研究活動などを幅広く募集している。受賞作品には「キッズデザインマーク」の使用が認められる。

 今回、コミュニケーションデザイン部門は、東京ガスの「子ども向け環境教育ツールの開発」(「エネルギー大作戦ゲーム!」)が受賞。同社はこれまでさまざまな場面で環境にやさしい生活の提案を実施してきた。特に、次世代向けには体験型施設や、02年からは小・中学校向けの出張授業や教材の提供をおこなっている。小学校高学年向けのプログラムが多い中、今回、学校の授業で環境教育を受ける前の小学校低学年の児童を対象とした教育ツールとして「エネルギー大作戦ゲーム!」を開発。自分の生活と環境との関係を身近なテーマをもとに学ぶためのもので「Myべんと!」と「エネクイッチ」の2つがあり、インターネット上で自由に体験が可能となっている。

 また、風呂文化研究会としては生活者の入浴実態やニーズの調査、お風呂を楽しく効果的に活用すること提案した「浴育のすすめ」が受賞。同研究所はこれまで、入浴を通じて生涯にわたり心身ともに健康に過ごすための「浴育」を提案してきたが、なかでも特に幼少期の親子コミュニケーションを深めるために、08年3月からはホームページやイベントを通じ、「浴育」の普及活動に取り組んでいることが認められた形となった。

 商品デザイン部門では「エネルックリモコン」が受賞。これは自分の家でどのようにエネルギーを使っているかを実感し、省エネ行動へのきっかけとなる商品。近年、一般家庭においても省エネに取り組むことが広く求められているが、省エネ機器に取り替えるだけではなく、無駄をなくす省エネ行動も必要とされている。「エネルックリモコン」は台所にある従来の給湯器のリモコンに、給湯器で利用したガス・水道の使用量と金額を表示する機能を搭載。また、電力測定ユニットというアダプタを利用すれば、家庭で使用している電気の使用量を表示してくれるという。

 東京ガスは、これからも子どもの安全安心の向上、健やかな成長発達が見込まれる社会作りをめざすためのツールを研究・開発していきたいとしている。
(情報提供:エコノミックニュース 編集:宮園奈美)