東芝(6502)グループの機械翻訳技術が「AAMT長尾賞」を受賞

2009年06月24日 11:00

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東芝グループが開発した英日・日英翻訳ソフトの最新版「The翻訳 2009 プレミアム」。「用例ベース自動翻訳」や「セレクトコーパス翻訳」、「2段階翻訳」などを搭載。適切な表現や語彙を簡単に抽出し、原文を翻訳する。

 東芝 <6502> と東芝ソリューションが開発した機械翻訳技術が、アジア太平洋機械翻訳協会(AATM)が主催する第4回「AATM長尾賞」を受賞した。

 機械翻訳に関する任意団体であるアジア太平洋機械翻訳協会(AATM)が主催する同賞は、機械翻訳の権威である長尾眞氏(AAMT初代会長、元京都大学総長、現国立国会図書館館長)の「2005年日本国際賞」受賞を記念して設立されたもの。毎年、機械翻訳システムの実用化のための研究開発に貢献した個人あるいはグループに授与されている。

 東芝グループでは、約30年にわたり機械翻訳技術の研究・開発を行い、1985年の英日翻訳システムの実用化をはじめ、PC版の英日/日英翻訳ソフトウェア「The翻訳シリーズ」、企業向けのサーバ型翻訳システム「The翻訳サーバ」の製品化を実現してきた。最新の英日・日英翻訳ソフトとなる「The翻訳 2009 プレミアム」には、原文を自然で読みやすい文に翻訳できる機能「用例ベース自動翻訳」や、登録した文書で使用していた語句を優先して使用する「セレクトコーパス翻訳」、文章全体を一旦先読みしてから翻訳する「2段階翻訳」などを搭載し、利用者が事前に登録した文章や翻訳中の文書全体から、適切な表現や語彙を簡単に抽出することができる。

 同グループでは今後も、機械翻訳の精度を向上させ、より自然なグローバルコミュニケーションや多言語間での情報共有に貢献する機械翻訳技術・商品を提供していきたいとしている。(情報提供:エコノミックニュース 編集:北尾準)