ソマリア沖海域へ、早ければ今週中にも、海上自衛隊第4護衛隊群(呉基地)所属の護衛艦「さざなみ」(4650トン)と「さみだれ」(4550トン)が派遣される見通し。この海域には日本関連船舶が年間2000隻程度往き来しているという。
今回の派遣はソマリア沖の海賊対処が目的で、海上警備行動による自衛隊の活動として派遣される。護衛艦には、約350人の自衛隊員のほか、海上保安官8人が同乗し、海上保安官は海賊の身柄確保などの司法警察業務を行うことになっている。
護衛するのは、日本船籍と日本人が乗船する外国船籍など。「護衛船籍の前後に護衛艦を配置してエスコートするほか搭載した哨戒ヘリでも警戒にあたる」。また、2隻には12・7ミリ機関銃が装備されており、海賊船への警告射撃などに使用。搭載しているヘリコプター(各1機)で空からも海賊船を警戒する。
燃料補給については「現在、インド洋に行っている補給艦が必要に応じ、2隻(さざなみとさみだれ)に対して燃料補給を行うことがある」(防衛事務次官)としている。