日やけ等の色素沈着を身体の中から緩和する薬

2009年01月23日 11:00

 湧永製薬は、しみ・そばかす、日やけによる色素沈着をからだの中から緩和するビタミンC主薬製剤「シトリーヌαアルファ」(第3類医薬品)を2月1日から全国で販売する。

 シトリーヌαの成分(1)アスコルビン酸(ビタミンC)とL―システインはチロシナーゼの働きを阻害し、メラニンの生成を抑制する。(2)L―システインはドーパキノンから黒色メラニンが生成されるのを抑え、黄色メラニンは皮膚表皮の代謝を促進し、メラニンの排出をサポートする。

 そのほか、出血予防(歯ぐきからの出血、鼻出血)やビタミンCの補給(肉体疲労時、妊娠・授乳期、病中病後の体力低下時、老年期)にも効果がある。

 服用対象は7歳以上。服用は1日3回、1回大人(15才以上)2カプセル、7才以上15才未満は1カプセル。食前または食後に水またはお湯で服用。180カプセル 2940円(税込)。

 同社は、しみはメラニンのひとつである黒色メラニンが過剰に作られ、肌に沈着することが原因でおこる。黒色メラニンは、皮膚表皮の最下部にあるメラノサイト(色素形成細胞)内で生成されるが、メラノサイトは、皮膚1ミリ平方メートルあたり約1000~1500個存在し、顔や日光に当たりやすい部分には多く存在する。紫外線などの刺激を受けると、肌を守るためにメラノサイトにメラニン生成の指示が送られ、メラノサイト内にあるアミノ酸の一種・チロシンが化学反応を起こすことによって徐々に黒色化し、最後に黒色メラニンが合成される。このメラニン生成時にL―システインが存在すると、別の化学反応が起こり最終的にはしみの原因にならない黄色メラニンが合成されると説明している。