ミサワホームが、国土交通省の平成23年度「木のまち整備促進事業」に採択された、独自の木質接着複合パネルを用いた2方向ラーメン構造によるミサワホーム静岡の新社屋の建設工事に着手すると発表。竣工は、来年6 月を予定している。
公共建築物について国が率先して木材利用に取り組むとともに、地方公共団体や民間事業者にも国の方針に即して主体的な取り組みを促すよう規定した「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律」が平成22年に施行されるなど、低炭素社会の実現のために再生産可能な循環資源である木材を建築物に積極的に活用する取り組みが進められている。
こうした中、ミサワホームは新社屋建設にあたって、2方向ラーメン構造を採用したFWS構法として平成23年度「木のまち整備促進事業」に応募し採択。改良を加えた木質接着複合パネルについても建築基準法第37条の国土交通大臣の認定を取得し、着工に至ったという。新社屋は敷地の高低差をいかし、2階をエントランスとした地上3階建ての建物で、屋上面には約50kWの太陽光発電システムを設置。全フロアを同社グループの販売会社であるミサワホーム静岡の本社オフィスとして利用する。