チャイルドシートを正しく安全に取り付けられていたのは、乳児用シートが29・2%、幼児用シートが32・7%と、取り付けに不備が目立つ、という結果がJAFと警察庁が4月20日から30日に全国で行った調査で分かった。
調査は、自動車乗車中の6歳未満の子どもを対象に「チャイルドシートの使用状況」と「チャイルドシートの取り付け状況」、「着座状況」の3項目で実施。
使用状況調査は全国102ヵ所1万3003人の子ども(対象車両は1万280台)を対象に行われた。その結果、6歳未満の子どもの使用率は、50・2%(前年46・9%)で、2003年の調査以来、5年ぶりに5割を超えた。年齢別では、乳児用シートを使用する1歳未満が79・1%、幼児用シートを使用する1歳から4歳が50・8%、学童用シートを使用する5歳は26・0%と年齢が上がるに従って使用率が低くなっていた。
取り付け状況調査は全国8地域(北海道・宮城・東京・愛知・大阪・広島・香川・福岡)の17箇所で実施。調査対象は413台。正しく安全に取り付けられていたのは、乳児用シート29・2%、幼児用シート32・7%で取り付け状況の不備が6割から7割もあった。取り付けミスで多かったものは、半数以上が腰ベルトの締め付け不足で、次に、着座ベルトを通す位置の間違いだった。
着座状況調査は、全国8地域(北海道・宮城・東京・愛知・大阪・広島・香川・福岡)で実施。対象は622人。その結果、乳幼児用は58・9%、また幼児用は58・3%が、学童用は60・8%が、しっかり着座されていた。