少子化による廃校を宿泊型体験学習施設に再生

2008年06月09日 11:00

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完成イメージ図(財団広報資料から)

少子化により廃校になった小学校を自然教育や環境教育、文化スポーツの体験学習などができる宿泊型体験学習施設として、公益法人と地方自治体、NPOが連携して再生するプロジェクトが人口1万4000人余りの北海道夕張郡栗山町で始まる。

 これは北海道夕張郡栗山町とNPO法人雨煙別学校、財団法人コカ・コーラ教育・環境財団がコカ・コーラ教育・環境財団の拠出する1億8000万円を原資に、栗山町の廃校・雨煙別小学校を「雨煙別小学校 コカ・コーラ環境ハウス」として再生させることに合意したもの。

 雨煙別小学校コカ・コーラ環境ハウスは、コカ・コーラ教育・環境財団の支援のもとで、NPO法人雨煙別学校によって運営され、施設での環境学習プログラムのほか、栗山町の豊かな自然の中で体験学習を行う。

 コカ・コーラ教育・環境財団では「全国の青少年が実体験を通じて環境について学ぶことができる新しいフィールドの創設を目的に、北海道洞爺湖サミット開催を控え、環境をキーワードに注目を集める北海道を舞台に、教育効果のあがる施設になることを期待している」としている。

 雨煙別小学校は1899年12月に開校し、昭和24年の町制施行と同時に、北海道夕張郡栗山町立雨煙別小学校になった。しかし、児童数の減少によって、1998年3月に閉校。財団によると「この学校は北海道でも数少ない2階建て木造校舎として、歴史的価値のある建物と位置付けられており、町の歴史を物語る校舎として、役場や地域で保存や再活用に向けた検討が進められてきた」という。