きょう232万人の児童ら 学力調査問題に挑戦

2008年04月22日 11:00

 平成20年度全国学力・学習状況調査が、きょう4月22日、全国2万1878校の小学校と1万664校の中学校が参加して実施される。国語と算数(数学)の基礎学力と応用力を把握するとともに、朝食を摂って通学しているかどうかなど、生活と学力の関係についても分析したい意向で、文部科学省では調査結果を昨年より1ケ月早めて9月には公表できるようにしたい意向だ。

 この調査は昨年度に続いて行われるもので、小学6年生と中学3年生を対象に実施する。全国の小学校の99・52%、中学校の97・08%が参加(国公立では愛知県犬山市教育委員会以外はすべて参加。私立では小中合わせて475校、率にして53・49%が参加)している。

 参加児童、学生数は小学校児童が118万7000人、中学校生徒が113万6000人の合わせて232万3000人の予定。

 教科に関する問題は、その学年で身につけておかなければ後の学年で影響を及ぼす内容(基礎学力、知識に関する問題)と知識や技能など実生活の場面で活用する力を調べる。また、1日にテレビをみる時間や読書時間、勉強時間など学習意欲や学習方法、学習環境などに関する調査や授業の合間の補充的指導状況など学校に対する調査も行われる。

 19年度の調査では基礎学力では概ね理解しているとの結果がでる一方で、知識や技能を活用する力に課題があることが分かった。また、毎日朝食を摂っている児童、生徒の方が問題の正答率が高い傾向がでていた。