外国人の上陸拒否 4年連続1万人超える

2008年03月12日 11:00

 平成19年中に国内上陸を認められなかった外国人は1万424人だったことが法務省のまとめで分かった。前年に比べ986人、8・6%減少しているものの、平成16年以来、連続して1万人を超えており、1日あたり28・6人が上陸を拒否されている勘定だ。

 拒否の理由では観光や短期商用、親族や知人への訪問目的で申請しているが、不法就労活動が目的であることが疑われた事案が最も多く、全体の71・6%(7459人)を占めていた。このほか、有効な査証などを所持していないケース(371人)や過去に退去強制された日から5年を経過していないなど上陸拒否事由に該当したケース(1085人)などがあがっていた。

 港別に件数をみると、成田空港が5810人と最も多く、全体の55・7%を占めた。次いで、中部空港の1781人、関西空港の1673人。羽田空港は260人。大阪港は175人。これら4空港、1海港で全体の93%を占めている。

 国籍別では韓国が3565人と全体の34・2%。3人に1人は韓国人で占められていた。次いで、フィリピン(9・9%)、台湾(8・9%)、スリランカ(7・8%)、中国(7・4%)、インドネシア(3・2%)、インド(2・6%)と続いていた。