厚生労働省は5月11日から13日の3日間、新潟で開催される日本、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、カナダ、ロシアの「G8労働大臣会合」を円滑に推進するため、このほど(財)海外職業訓練協会会議場で準備会合を開き、G8各国、欧州連合、国際労働機関、経済協力開発機構の事務レベル担当者により、G8労働大臣会合の日程等について協議を行った。
その結果、「溌溂(はつらつ)とした持続可能な社会の実現に向けたベストバランスを求めて」を主議題に、「労働者個人に政策立案上の重点を置き、一人ひとりの労働者が一生涯を通じて安心して生活できる溌溂とした持続的社会の実現に向けた雇用・労働政策の在り方を議論することとした」(同省)。
具体的には(1)仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)、健康な勤労者生活及び生涯キャリア形成を中心とした議論(2)就職困難者及びグローバル化や技術進歩に乗り遅れた地域に対する統合的雇用サービス等雇用機会の確保に係る支援の重要性を中心とした議論(3)グローバル化社会におけるG8の役割を意識し、途上国との関係や気候変動への適応や環境にやさしい働き方など「労働と環境」に焦点を当てた議論が行われるとしている。