農林水産省は平成20年の米の都道府県別の需要量に関する情報を公開した。
全国の需要量は主食用米として814万9720トン。これは平成19年度(約828万トン)に比べ、約13万トンの減量となった。
米の需要量は昭和37年の1341万トンをピークに年々、減少しており、毎年、平均で約9万トンの減少となっている。
主な要因は肉や乳製品、麺類、パン類の消費の増加に加え、少子高齢化による食事量の減少が挙げられると同省は見ている。
同省では学校給食での米の消費拡大への取組も行っているが、若者の米離れも消費減少のひとつになっている。
農林水産省は水田放棄をすれば、水田に戻すために多くの時間と労力が必要になり,容易に戻せないため、水田機能を維持できる策として米以外の小麦や大麦、非主食用米への転作を呼びかけている。そのほか、米の価格安定や輸入に頼っている肉牛飼料を国産に切り替えることも視野に入れた減反対策だと説明している。