サッカーのコンフェデレーションズカップ決勝戦は、6月30日リオデジャネイロのマラカナン競技場で行われ、開催国のブラジルが3-0で、ワールドカップ優勝のスペインを圧勝、3大会連続4度目の優勝を果たした。
試合は、ブラジルが前半2分,フレジがゴール前でこぼれ球を押し込んで、先制。44分にはエースネイマールが左足で豪快なゴール、後半2分にもフレジが、この日2点目を決めてスペインを突き放した。これで、スペインは、2011年からの国際Aマッチ連続無配記録が26試合で、止まった。
ゴールデンボール(大会最優秀選手)はブラジルのネイマールが受賞した。通算5ゴールのフレジとスペインのフェルナンドスが、最多得点で並んだ。
7万人以上の観衆で埋まったスタジアムは、ブラジルが優勝した瞬間、地鳴りのような大歓声に包まれた。開催国ブラジルが大会3連覇を達成した瞬間である。
スコラリ監督は、「国民が熱いサポートで、選手を後押ししてくれた。選手は私のイメージ通りうごいてくれた」とプレッシャーをはねのけて優勝した、選手たちを讃えた。2002年W杯で、母国を優勝に導いたスコラリ監督が就任して、7ヵ月、2月の初試合で敗れ、6月2日のイングランド戦まで6試合でわずか1勝と言う不調を続けていた。
それでも今大会直前の親善試合から、フランス、イタリア、ウルグアイ、スペインとW杯優勝経験のある強豪チームをことごとく撃破、6連勝と波に乗り、今大会に臨んだ。
やはり実力は世界一のサッカー王国ブラジルである。「優勝は嬉しいが、あくまで過程の一つ・W杯へ向けて道を開いた」とあくまで狙うはW杯の頂点を強調するスコラリ監督。W杯の前哨戦で、世界最強とされたスペインに圧勝した手ごたえを胸に、さらにチームを磨いて行こうとしている。(編集担当:犬藤直也)