自民総裁に安倍元総理 注目される石破氏の処遇

2012年09月27日 11:00

 自民党の総裁選挙が26日行われ、国会議員による決選投票の結果、安倍晋三元総理が石破茂元防衛大臣を108票対89票で破り、総裁に決まった。総裁経験者が再び総裁になるのは初めてという。

 安倍新総裁は党員票で過半の支持を得た石破氏を党運営の主要ポストに据える考えを示すとともに、次期、総選挙で政権奪還へ強い意欲を示した。

 総裁選挙は安倍氏、石破氏のほか、町村信孝元官房長官、石原伸晃幹事長、林芳正元防衛大臣で競われ、1回目の投票で、石破氏が党員票、議員票あわせ199票を獲得。安倍氏は141票、石原氏は96票、町村氏は34票、林氏は27票となり、過半数を超える得票者が出なかった。

 このため、国会議員のみによる決選投票に持ち込まれ、派閥基盤のある安部氏が強みをみせた。党員票で過半の支持を得ながら総裁ポストに届かなかった石破氏の処遇が注目される。(編集担当:森高龍二)