はだしのゲン 知る機会保たれた方がと山口代表

2013年08月23日 18:30

 公明党の山口那津男代表は、漫画家の故・中沢啓治さんが自身の被爆体験を基に描いた漫画「はだしのゲン」について一部の学校で閲覧制限するなどの対応が出ていることについて「これまで、みんなが見ることができたわけだから。そうした表現も、それを享受することも、ずっと行われてきたのですから、それは、みなさんが知る機会は保たれた方が良いのではないか」と閲覧制限に慎重な姿勢を示すとともに、表現の自由・知る権利は最大限尊重されるべきとの立場をうかがわせた。

 山口代表は「(閲覧制限しなければいけないような)特別な教育的配慮が本当に必要なのかどうか、専門家の検討はあるかもしれないが、基本は(知る機会が保たれた方が良いと)考えている」とした。

 これは島根県松江市教委が市内の小中学校に図書館で教師の許可なく自由に閲覧できないよう求めた結果、学校側が閉架措置をとり、児童が自由に読むことが出来ない状態になっていることに関連して感想を求められ答えた。『首を切る描写や女性への性的乱暴描写が小中学生には過激』との理由だが、松江市教委は閉架措置を継続するかどうか、26日に協議する。広島市教委は教材として活用している。(編集担当:森高龍二)