東電協力企業従事者 体調不良で病院搬送

2013年08月31日 20:33

 東京電力は31日、福島第一原発6号機のFタンクエリアでドラム缶の移動作業中の東電協力企業作業員が体調不良を訴え、病院で診断を受けていると発表した。診断結果が分かり次第、公表するとしている。

 東電によると、この作業員は31日午前9時45分ころに体調不良を訴えたといい、入退域管理棟救急医療室で医師の診断を受けていたが、医師が緊急搬送の必要があると判断。作業員が体調不良を訴えてから約1時間後の10時46分ころ、救急搬送したという。「作業員に身体汚染はなかった」と東電は発表している。

 東電では今月12日、原発の免震重要棟前でバス待ちの作業員10人から放射性物質による身体汚染が見つかり、19日にもバス待ちの作業員2人が身体汚染したことがわかった東電は原因について「約400メートル離れた場所のがれき撤去作業による放射性物質のついた埃が巻き上がったことによる」との見解を示していた。

 東電社員や関連協力企業従業員の安全管理・健康管理への配慮が一層求められる。(編集担当:森高龍二)