ホンダから軽ミッドシップ・オープンスポーツ登場/東京モーターショー2013

2013年10月26日 13:38

HONDA S660

NSXにも通じるLEDの切れ長な眼が印象的なフロントマスクを構成する「Honda S660 CONCEPT」

 ホンダが11月20日(一般公開は23日)から開催する「東京モーターショー2013(TMS)」の出展概要と出展車両などの一部の写真を公開した。

 なかでもっとも注目を集めそうなコンセプトモデルが、以前にも紹介したことがある軽スポーツオープンモデルである「Honda S660 CONCEPT」だ。過去のレポートでは、「Honda N SPORTS CONCEPT」と仮称でお伝えしたが、今回のTMSではこの名称で登場する。

 S660コンセプトは、660ccの軽自動車用エンジンをドライバーの背後に搭載するミッドシップレイアウトを採用する。かつての「ホンダ・ビート」のレイアウトと同じだ。エクステリアデザインは、同時にホンダブースを飾る「NSX CONCEPT」と同意匠の「切れ長の眼・LEDヘッドランプ」を持ったグリル一体のフロントマスクが特徴だ。側面のフォルムは、フロントフェンダーから鋭く切れ上がる強い2本サイドラインが、かつてのビーチを彷彿させるキャラクターラインとして印象的だ。ヘッドレストから後方に伸びるエンジンフードは、Honda F1を思わせる造形だ。

 インテリアはドライバーが運転するための、まさにコクピットをイメージさせる。メーターフードに各種アラートなどを表示するLEDのインジケータを備え、メーターはシンプルなデジタル速度計を囲むアナログのレブカウンターという構成。その回転計を見ると7500rpmからレッドゾーンとなっている。そのメーターフードの左側に「エンジン・スタート&ストップ」ボタンを、右に「SPORTモード」スイッチをレイアウトしている。センターコンソールのエアコンやオーディオスイッチ、左のフロントピラー付近のドアミラーリモコンスイッチはタブレットのようなタッチパネル式。展示車両は2ペダルで、ステアリングにはマニュアルシフトのためのパドルが装備される。

 今回、ホンダが掲げたTMSのブースコンセプトは「枠にはまるな。」で、常識や前例にとらわれない斬新で自由な発想からホンダ独創のモビリティを提案する。冒頭の「Honda S660 CONCEPT」や、次世代ハイブリッド・スーパースポーツモデル「NSX CONCEPT」そのテーマを象徴するモデルだ。また、「人との調和」をテーマにしたホンダ・ロボットの一種であるパーソナルモビリティ新型「UNI-CUB」を出展する。(編集担当:吉田恒)