ソニー、世界初フルサイズミラーレス一眼カメラを発売

2013年10月27日 16:53

EN0202_106

ソニーは、世界で初めて135mmフルサイズイメージセンサーを搭載したミラーレス一眼カメラ『α7』シリーズとして、『α7』と『α7R』の2機種を11月に発売する。(写真は今年のCP+のソニーブース)

 ソニー<6758>は、世界で初めて135mmフルサイズイメージセンサーを搭載したミラーレス一眼カメラ『α7』シリーズとして、『α7』と『α7R』の2機種を11月に発売する。

 両機ともに、一般的なフルサイズイメージセンサー搭載のレンズ交換式デジタル一眼カメラと比較して約半分の軽量・コンパクトなボディに、新開発の画像処理エンジンを搭載することで、高速・高精度AF(オートフォーカス)と、さらなる高画質を実現している。

 また、35mmフルサイズ対応のマウントアダプターを新たに用意し、新開発の35mmフルサイズ対応α[Eマウント]レンズだけでなく、α[Aマウント]用レンズ群も選択でき、幅広い撮影用途を満たす。

 『α7』シリーズは約407g(『α7R』の質量)のコンパクトなボディを実現したミラーレス一眼カメラ。従来比約3倍の高速処理性能を持つ新世代の画像処理エンジン BIONZ X(ビオンズ エックス)を搭載している。

 『α7』は、エントリーモデルや中級機種の一眼カメラ、コンパクトデジタルカメラからのステップアップとしても、フルサイズイメージセンサーならではの表現力をより身近に楽しむことができるカメラ。有効約2430万画素の35mmフルサイズ「Exmor」(エクスモア)CMOSイメージセンサーを手のひらサイズの世界最小ボディに搭載しつつ、先進的な機能を搭載している。

 また『α7』の上位機種となる『α7R』は、プロフェッショナルおよびハイアマチュア向けに最高の解像感を追求し、有効約3640万画素のフルサイズ「Exmor」CMOSイメージセンサーを搭載。光学ローパスフィルターレス仕様とすることで、レンズが捉えた光を直接イメージセンサーに結像でき、さらに「α」史上最高解像度のイメージセンサーと組み合わせることで、細かな自然物などを優れた解像感で再現する。

 『α7』、『α7R』両機には、合焦精度の高いコントラスト検出方式AFに、フォーカシングのためのレンズ駆動を最適にコントロールする空間被写体検出アルゴリズムを新たに採用した、新開発の「ファストインテリジェントAF」を搭載している。

 BIONZ Xの高速処理と合わせることで、高速かつ高精度なAFが可能となり、合焦時間を従来比最大約35%短縮(約1.6倍高速化)した。さらに『α7』には、「ファストインテリジェントAF」に加えて、イメージセンサーの撮像面に配置された多点・高密度の117点像面位相差AFセンサーを組み合わせることで、動体追従性にも優れた高速かつ精密なAFを実現する、進化した「ファストハイブリッドAF」を搭載している。

 また、人物撮影時に瞳を高精度に検出して瞳に優先的にフォーカスする「瞳AF」機能を新たに搭載するとともに、被写体の大きさに応じて追尾枠のサイズを変えることで被写体を高精度に捉える「ロックオンAF」も搭載した。市場想定価格は、『α7』ボディのみが、15万円前後、『α7』(レンズキット)が18万円前後、『α7R』ボディのみが22万円前後となっている。(編集担当:久保田雄城)