安倍総理「公邸に住むべき」 野田前総理が苦言

2013年11月07日 08:11

 野田佳彦前総理が安倍晋三総理に対し「安全保障や危機管理に強い問題意識を持つなら、(諸々の制度改正前に)総理は(まず)公邸に住むべき」と苦言を呈している。

 総理が公邸に住んでいると思っている国民は多いはずで、野田総理の指摘で私邸住まいであることが浮き彫りになった。

 野田前総理は総理が公邸に住むべきとする理由について「総理や官房長官、副長官、危機管理監、内閣官房スタッフが執務する官邸には情報が集中する。官邸から徒歩0分の近接した場所に、総理や家族が居住できる公邸がある。職住近接はリラックスできないが、領海侵犯、テロ、突発的な自然災害など、いつおこるか分からないので、最大の危機管理は閣議や安全保障会議、NSCを主宰する総理が公邸に住むこと」と指摘している。

 野田前総理によると「安倍総理の私邸は官邸から近いそう」だが「車で15分程度でも、時間的にはロスで、途中で道路が陥没したりした場合どうするのか」と提起。公邸で住まうようすすめている。

 一方、NSCについては「基本的に方向性は正しいと思う」とし「与野党の建設的な議論を通じ、より充実した成案がまとまることを期待する」と、実効性のあがるNSCの設置になるよう議論を深める姿勢を示した。(編集担当:森高龍二)